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吉田聡を褒め称える事が大好きな吉田聡ファンによるブログ


by sisousi-kenta
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世縒りゆび 忠士1

お集まりの諸兄よご存知か

石も百年想いを秘めば金と成るを

人も十年想いを秘めば望む姿と成ろうもの

石の百年は人の十年

我が手中にあっては石とて人と変わりなし

我が手中に在っては俗世の道理も白紙に等し

お目にかけよう我が秘術は錬金術

世縒りゆび本編に入る前の話で

テレビの中で樹のみた錬金術師は

こう人の目をひきつける。

これを忠士の師匠オカマの捨松は

忠士に少し分かりやすく説明するところから物語は始まる。

それをすぐにわからないとうことを

忠士が伝えることで

なんだかんだで認め合う二人を表す。

その際の流れるような絵の描き方は

そこに不自然さを生まない

捨松の言葉から自分のダメなとこを見つめなおす

粗暴な忠士を上手く教える

捨松の優秀さを読者に印象付ける

その際、忠士は小さく書かれたり後姿をかかれることで

読者も考えることを促された時に

ホームレスに声をかけられ

錬金術師の昔の呼び方「世縒り」

とその悪いイメージの意味を教えられる。

その中で聞く、捨松の元にいったっきり帰ってこない

カネイシの話、地下の実験室ときいて

馬鹿笑いする忠士の

はっはっはっ

の後の空が書かれた場面での世縒りの隠し部屋の説明

「世縒りってのは陽の届かねぇ地下に宝物を隠すモンだってな」

その二つが忠士の心に話を心に残す。

コマをまたいでのセリフは

聞く間もなく翻弄される忠士の絵を

際立たせる。

捨松は地下室の宝物である世縒り木の説明もする。

そのとき見せた捨松の錬金術で生まれた石が

濁り天窓とつながっていく

世縒りゆびの連続性を感じさせる絵は

とても素晴しいです。
by sisousi-kenta | 2008-12-16 00:39 | Comments(0)